「最近、お通じが乱れがち」「おなかが張りやすくなった」、40代に入って、そんな変化を感じていませんか。
腸活を始めようと思っても、情報が多すぎて「何から始めればいいの?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、40代からの腸活の基本を5つに絞って、できるだけ簡単にまとめました。それぞれの詳しい話は、関連記事で解説しています。
3行でわかるこの記事の結論
40代から腸活を意識したい理由
「腸活は若い人もやっているし、年齢は関係ないのでは?」と思うかもしれません。でも、40代は体と生活の両方が変わり始める時期です。
まずは、今から腸活を意識したい理由を見ておきましょう。
便秘に悩む人は、年齢とともに増える
厚生労働省の調査では、便秘を訴える人の割合は男性2.8%、女性4.4%で、女性に多いという結果でした。
ただし、50歳を過ぎると男性も増えはじめ、70歳以降は男女差がほとんどなくなります。
「便秘は若い女性の悩み」と思われがちですが、年齢とともに男女ともに身近な問題になっていきます。
40代は生活が大きく変わる時期
腸内細菌そのものは、年齢とともに少しずつ変わっていきます。
40代で急に変わるわけではありませんが、この時期は生活の変化が重なりやすく、それが腸の調子にも影響します。
| 40代からの変化 | 腸への影響 |
|---|---|
| 運動量や筋肉量が減る | 腸の動きが鈍くなりやすい |
| 食事が偏りやすい、量が減る | 食物繊維が不足しやすい |
| 更年期によるホルモンの変化 | 自律神経が乱れ、便通が変わることがある |
| 仕事や介護のストレス、睡眠不足 | 脳と腸はつながっており、おなかの調子に表れやすい |
| 飲む薬が増える | 便通に影響する薬もある |
裏を返せば、40代からの腸内環境は、生活習慣で守れる部分が大きいということです。今のうちに習慣を整えておくことが、将来の備えにもなります。
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40代からの腸活の基本5つ
腸活というと特別な食品を思い浮かべがちですが、基本は次の5つだけです。それぞれの目安と、まずできることを表にまとめました。
| 基本 | 目安 | まずできること |
|---|---|---|
| 1. 食物繊維 | 1日あたり男性22g以上、女性18g以上 | 今の食事にあと5g |
| 2. 発酵食品 | 1日2〜3種類を少しずつ | 朝のヨーグルト、夜の納豆 |
| 3. 水分 | 食事や食間にこまめに | 起きたらコップ1杯 |
| 4. 運動 | 1日約8,000歩(歩行など60分) | いつもより10分多く歩く |
| 5. 睡眠と排便リズム | 睡眠6時間以上、朝食をとる | 朝食のあとにトイレに座る |

基本1:食物繊維で「菌を育てる」
食物繊維は、便のかさを増やし、腸内細菌のエサになります。40代・50代の目標量は、男性22g以上、女性18g以上(1日)です。
多くの人はこれに届いていないので、まずは「あと5g」を目標にしましょう。納豆1パックとひじきの煮物で、約5.6g増やせます。
野菜だけでなく、豆、いも、きのこ、海藻、大麦などを組み合わせると増やしやすくなります。
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基本2:発酵食品で「菌を入れる」
ヨーグルト、納豆、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品を、1日に2〜3種類、少しずつ取り入れましょう。食べた菌は腸に住みつきにくいため、一度にたくさんより毎日少しずつがコツです。
食物繊維と組み合わせると、「菌を入れる」と「菌を育てる」を一緒にできます。
味噌や漬物は塩分が多いので、量には気をつけましょう。
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基本3:水分をこまめに
水分が足りないと、便が硬くなりやすくなります。食物繊維を増やすときは、とくに水分も一緒に摂りましょう。
喉が渇く前に、起床時、食事中、入浴の前後などに少しずつ飲むのがコツです。
心臓や腎臓の病気で水分の制限がある方は、医師の指示に従ってください。
基本4:体を動かす
体を動かすと、腸の動きも促されます。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、大人は歩行と同じくらいの活動を1日60分以上(約8,000歩以上)が目安とされています。
いきなり目標を目指さなくても大丈夫です。
まずはいつもより10分多く歩くことから始めましょう。階段を使う、ひと駅歩く、家事をきびきびやるなども立派な運動です。
基本5:睡眠と排便のリズムを整える
朝食をとると、胃に食べ物が入った刺激で大腸が動き出し、便意が起こりやすくなります。
朝食のあとに少し時間を作ってトイレに座る習慣をつけましょう。便意を我慢しつづけると、便意を感じにくくなることがあります。
睡眠は、健康づくりのための睡眠ガイド2023で、大人は6時間以上が目安とされています。寝る時間と起きる時間をそろえると、体のリズムが整いやすくなります。
1日の腸活スケジュール例
5つの基本を、1日の流れに当てはめた例です。全部を真似する必要はありません。
| 時間 | できること |
|---|---|
| 起床 | コップ1杯の水を飲む |
| 朝食 | 無糖ヨーグルトにバナナやオートミールをのせる。食後はトイレに座る時間を作る |
| 昼食 | 麦ごはんのおにぎりや、野菜・海藻の小鉢を足す |
| 午後 | 階段を使う、ひと駅歩くなど、いつもより10分多く歩く |
| 夕食 | 納豆と、きのこや玉ねぎの具だくさん味噌汁 |
| 夜 | 入浴の前後に水分をとり、毎日だいたい同じ時間に寝る |

この例では、発酵食品はヨーグルト・納豆・味噌の3種類、食物繊維はバナナ・オートミール・麦・納豆・きのこなどから摂れます。
続けるための3つのコツ
1. 1つずつ始める
一度に全部始めると、どれが自分に合っているのかわからなくなります。食物繊維を急に増やすとおなかが張ることもあるので、まずは1つ選んで始めましょう。
2. 2週間ほど続けて、体の変化をメモする
便の回数や硬さ、おなかの張りを手帳やスマートフォンに簡単に記録すると、自分に合う方法が見つけやすくなります。(2週間は様子を見る目安で、効果を約束する期間ではありません)
3. 完璧を目指さない
外食が続いた日や、忙しくて歩けない日があっても大丈夫です。数日から1週間の中で調整できれば十分です。
40代からの腸活で気をつけたいこと
腸活は体にやさしい習慣ですが、40代からは塩分や糖分、薬との飲み合わせなど、気をつけたい点もあります。
また、体の不調を「腸活でどうにかしよう」と抑え込まないことも大切です。
塩分と糖分
味噌や漬物は塩分が多く、味噌汁1杯で塩分は約2gです。食塩の目標量は、成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満とされています。
味噌汁は具だくさんにして汁を控えめにしましょう。
加糖ヨーグルトや乳酸菌飲料、酵素ドリンクには糖分が多いものもあります。
血糖値や体重が気になる方は、栄養成分表示を確認しましょう。
薬との飲み合わせ
血液を固まりにくくする薬(ワルファリン)を飲んでいる方は、納豆を控えるよう指示されることがあります。
持病がある方、薬を飲んでいる方は、食事を大きく変える前やサプリメントを使う前に、医師や薬剤師に相談してください。
こんな症状は、腸活より先に受診を
次のような症状があるときは、食事や生活習慣で様子を見ず、早めに医療機関を受診しましょう。
- 便に血が混じる、黒い便が出る
- 便通や便の太さが急に変わった
- 便秘や下痢、腹痛が続く
- 理由のわからない体重減少や貧血を指摘された
激しい腹痛や大量の血便があるときは、すぐに受診してください。
40歳からは大腸がん検診を年1回
国は40歳以上の方に、年1回の大腸がん検診(便潜血検査)を勧めています。
便を採って提出するだけの簡単な検査で、市区町村の検診や職場の健康診断で受けられます。
腸活は、病気を見つけるものではありません。症状がなくても、検診は定期的に受けましょう。
40代の腸活に関するよくある質問
ここでは、40代の腸活に関するよくある質問をQ&A方式でまとめてみました。
Q. 腸活にいい食べ物を1つだけ選ぶなら何ですか?
「これだけでいい」という食べ物はありません。
あえて挙げるなら、発酵食品であり、食物繊維も多い納豆は取り入れやすい一品です。ただし、いろいろな食品を組み合わせることが一番大切です。
Q. 腸活の効果はどのくらいで出ますか?
食事を変えると、腸内細菌の構成は短期間で変化し始めるといわれています。
ただし、体の感じ方には個人差があり、食事を元に戻せば腸内細菌もまた変わりうるため、続けられる習慣にすることが大切です。
Q. 酵素を摂ると腸活になりますか?
食べた酵素の多くは、胃や腸で分解されると考えられています。
発酵食品の良さは、酵素の量よりも、菌やうま味、栄養にあります。
あわせて読みたい:発酵と酵素の違いとは?微生物との関係
Q. 酵素ドリンクやサプリメントは必要ですか?
腸活に必ず必要なものではありません。
まずは食事と生活習慣が基本です。飲み物やサプリメントを使う場合は、原材料や糖類、菌の表示を確認して選びましょう。
あわせて読みたい:腸活に酵素ドリンクは必要?乳酸菌飲料・甘酒との違い
Q. 毎日便が出ないのは問題ですか?
便の回数には個人差があります。
毎日出なくても、硬すぎず無理なく出ていれば心配しすぎなくて大丈夫です。排便がつらい、便通が急に変わったという場合は、医療機関に相談しましょう。
まとめ|40代からの腸活は「5つの基本」を少しずつ

- 40代は生活が変わりやすく、便通にも影響します。腸内環境は生活習慣で守れる部分が大きいです。
- 基本は、食物繊維・発酵食品・水分・運動・睡眠と排便リズムの5つです。
- 食物繊維は「あと5g」、発酵食品は「1日2〜3種類を少しずつ」、運動は「いつもより10分多く」から。
- 全部を一度にではなく、1つずつ始めて続けましょう。
- 血便や便通の急な変化は腸活より先に受診を。40歳からは大腸がん検診も年1回受けましょう。
もっと詳しく知りたい方へ
「腸活と発酵食品」の記事を、テーマごとにまとめました。
| 知りたいこと | 記事 |
|---|---|
| 腸内環境の基本を知りたい | 腸内環境とは?腸内細菌の働きと年齢による変化 |
| 食物繊維の目安量と多い食品 | 腸活と食物繊維|1日の目安量と多い食品 |
| 腸内細菌のエサになる食物繊維 | 発酵性食物繊維とは? |
| 発酵食品の選び方・食べ方 | 腸活に発酵食品がいい理由と選び方 |
| 「菌」と「菌のエサ」の違い | プロバイオティクスとプレバイオティクスの違い |
| 発酵と酵素の違い | 発酵と酵素の違いとは? |
| 腸活ドリンクの選び方 | 腸活に酵素ドリンクは必要? |
参考情報
| 資料 | 参考にした内容 |
|---|---|
| 愛知県医師会「特集:下部消化管疾患のトピック 慢性便秘症」(小笠原尚高) | 便秘の有病率(男性2.8%、女性4.4%)と年齢・性別による違い |
| 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 | 食物繊維・食塩の目標量 |
| 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」 | 運動の目安(1日60分・約8,000歩) |
| 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 | 睡眠時間の目安(6時間以上) |
| 厚生労働省「がん検診」 | 40歳以上・年1回の大腸がん検診 |
| マルコメ「みそ汁1杯の塩分量」 | 味噌汁1杯の塩分 |
